大塚家具(8186)が16か月決算発表!

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決算説明

大塚家具(8186)が16か月決算発表!

2020年6月19日の引け後に決算発表をした大塚家具について説明しています。赤字は当然ですが、今期以降の業績はどうなるのでしょうか?

【決算発表】大塚家具(8186)が16か月決算発表!ヤマダ電機傘下に入って今後はどうなる??

どういう会社?

大塚家具は会社名と同じ「大塚家具」というブランドにて、家具を販売しています。高級路線を走っていましたが、この頃は少し価格帯を下げてきてもいるようです。数年前には、父と娘の戦いが勃発して、ニュースを騒がせていましたね。戦いは娘の大塚久美子氏が勝ち、現在も社長をしています。しかしながら、この久美子氏が社長になってからは、業績が一気に下がってしまい、去年の12月にヤマダ電機の傘下に入っています。

決算発表

今期は、16か月決算ですのでそのままの数字を比較することができませんが、売上に関しては大体30%程度下がっていることになります。直近の4か月で見ると売上72億円、営業損失20億円という状態でした。ただし、この4か月は、新型の問題が起きての数字ですのである程度仕方がない部分もあるでしょう。

店舗からの撤退

2018年から見ると4つの店舗を撤退しています。まず、大塚家具発祥の地である春日部からの撤退が2018年。次に、2019年に立川と仙台から撤退しています。そして、今年の5月31日にこの会社の中心ともいえる銀座からも撤退しました。このように多くの店舗から撤退していますので、今期の売上は当然のことながら落ちることが想定されます。

財務状況

現在の財務状況を確認すると資産は117億円程度持っていることになります。現金は、別途確認すると36億円程度もっていることが確認できます。自己資本比率は60%以上と問題なく高いのですが、前期と同じような決算を出せば一気に自己資本が落ちてしまいますので、そこまで余裕がない状況ともいえます。

今期決算の予想

先ほど、直近4か月の予想を出すと売上72億円、営業損失20億円でした。これを単純に3倍にすると1年になりますが、そうすると売上216億円、営業損失は60億円となります。ここから銀座の撤退などがありますが、新型の問題がある程度落ち着いてくることを想定すれば売上216億円程度はいけるのではないかと思います。営業損失に関しては、銀座ショールームの維持費がなくなります。家賃だけで年間12億円以上と言われてますので、これだけで年間20億円程度の経費は削減することができるのではないでしょうか。今期営業利益の黒字まではなかなか難しいとは思いますが、今期は前期よりは、まともな数字にはなりそうです。

生き残れるか?

前期と同じ水準の売上を達成できれば、そうは簡単には倒産しないと思います。ヤマダ電機の傘下に入っているので色々と支援も期待できるでしょう。ヤマダ電機は売上1兆6000億円、営業利益380億円の企業になります。ヤマダ電機のショップでも大塚家具の家具を販売などすれば、それなりの相乗効果も見込めるのではないでしょうか。

結論

株式投資としての結論は当然のことながら、買ってはいけない企業になります。継続企業の前提に疑義が出ていることだけを見ても十分に分かるとは思います。今後ですが、もし売上250億円程度を保てるのであれば現状の株価は非常に割安で利益を出せる体質にも変えていくことも不可能ではないとは思っていますが、問題はそれだけの売上を保てるのかという問題が大きいです。これだけ悪い話が出ている大塚家具で家具を買いたいという人がどれだけいるのか?という点が最大の問題点だと思います。簡単にいえば、ブランドイメージに傷がつきすぎて挽回は厳しいのではないかと個人的には推測しています。数年後には株価は二ケタ前半に落ち込んでヤマダ電機に吸収される未来もありそうです。

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