19年連続増配予定のみずほリース(8425)株価は下落中だが
今回は、19年連続増配予定のみずほリースについて説明していきます。つい最近名前が変わって、少し前まで興銀リースという会社名でした。
どういう会社?
みずほリースは、その名前の通りみずほグループのリース会社になります。リース会社は、なんでも取り扱う会社なので、分野の話をしても意味がない部分もあるのですが、みずほリースは産業・工作機械 と情報通信機器のリースが大半を占めています。現在、一番注目の航空機リースはそこまで割合が大きくありません。今回の新型の問題の影響は大きくない会社といえます。
決算発表
2020年3月期決算は、非常に良好だったといえるでしょう。売上高の40%の増収は、不動産の売却があったことによる一時的なものです。営業利益は14%増、経常利益は10%増、純利益は5%増と増収増益を達成しています。毎年徐々に利益を増やしていっている形になります。
今期の業績も新型の問題があるので売上、営業利益、経常利益は減益予想ですが、純利益に関しては増益になっています。現在は、見通しを示さない会社が多い中では、安心感がある会社といえるでしょう。
指標
指標は非常に割安な状態になっています。PERは6倍、PBRは0.61倍、配当利回りは3.61%と非常に高い状態になっています。三菱UFJリースの時も言いましたが、リース会社は全体的に割安なのですが、三菱UFJリースと違うのはこの新型の問題を織り込んでのこの数字ということです。
チャート
このように、新型の問題が発生した2020年3月前半より30%以上株価が下がっている状態です。リース会社は、リーマンショックの時も業績は堅調でしたが株価は大きく下がりなかなか戻ってきませんでした。今回も、株価は大きく下がって、戻って来ていない状態です。
中期経営計画
中期経営計画では、2023年に純利益300億円、配当性向25%を目指しています。これを配当額にすると150円以上になります。現在の株価で考えれば配当利回りは6%以上になります。また、配当性向は25%でもまだまだ低いので2023年以降もさらに配当は増えていく可能性があります。
株主優待
株主優待は、クオカード3000円になります。1年以上の長期保有で4000円になります。ちなみに去年までは図書カードでした。2023年の想定配当利回りと株主優待額を合わせると、利回りは8%になります。
リース業界が割安な理由
リース会社は、全般的に非常に割安です。その最大の理由は、何をやっているか分からない会社であるということでしょう。
PER6倍というのは、たった6年で元本を回収できるということです。毎年増収増益を繰り返しているみずほリースの株価が低いのは不思議なことなのですが、上記のことから株式市場からの評価は長らくこの状態が続いています。
結論
貯金が23万円以上あるのであれば、100株は必ず買うべき銘柄だと判断しています。今後も配当額は徐々に上がっていくことが想定されます。2023年の配当150円もそれなりの確率で達成するのではと考えています。
この会社の株も三菱UFJリースのように大きく上昇する株ではありません。これからも株式市場からの評価は変わることがないと思われますので、配当と優待のインカムゲインで利益を得ていく銘柄と言えるでしょう。
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