ガンホー(3765)が決算発表!売上43%減、利益60%減!
今回は、2020年6月23日の引け後に第一四半期決算を発表したガンホー・オンライン・エンターテイメントについて説明していきます。
どういう会社?
ガンホー・オンライン・エンターテイメントはパズドラを運営している会社になります。このパズドラだけで営業利益を1000億円近く稼いだ時代もありました。それ以外で有名なゲームではラグナロクオンラインがあります。かなり老舗のオンラインゲームになります。40代ぐらいの人だとやったことがある人も多いのではないでしょうか。
また、ソフトバンクグループのトップの孫正義氏の弟が社長をしていたこともありました。
決算発表
今回は2020年3月期の決算になります。売上が43%減、利益が60%減という数字でした。数字だけを見れば衝撃的な数字でしょう。逆に、売上が43%も減って利益が出せているので、すごいと思った人もいるのではないでしょうか。ただ、これを四半期レベルで見るとまた違った数字が見えてきます。2019年の第4四半期の売上は193億円、営業利益は28億円でした。つまり、前四半期と比較すれば売上は3%増収、営業利益は85%の増益となっています。
指標
指標については、この会社は予想を出していませんので、上記のスライドは2019年実績ベースのものになります。2020年の第一四半期の利益を4倍にして考えればPERは9倍台になりますので、割安といえる水準でしょう。
チャート
上場来高値は16000円以上ですのでそこから見ると10%程度になっています。このチャートで見ると今年の底値からは50%以上上げていることになります。
過去の業績推移
2019年は、多少盛り返しましたが、順調に売上、営業利益ともに減らしてきていることになります。この要因は間違いなくパズドラの売上が徐々に減ってきているところにあります。これだけ長く続いているゲームですので、一気に売上が下がることもないとは思いますが、毎年このペースで徐々に売上は減っていくことになることでしょう。つまり、今後売上を伸ばすにはパズドラに変わる別のヒットゲームを出す必要があります。
財務状況
財務状況はこのスライドの通り、完璧と言わざるを得ません。過去のパズドラの利益がこの完璧な財務状況を生んでいるといえるでしょう。現金も800億円近く持っていますので、かなりのキャッシュリッチ企業といえます。売上がこれだけ減ってもこれだけの利益を出せる体質という点からも非常に財務状況は優れているといえるでしょう。
今後の業績予想
今回の決算も売上の7割がパズドラが占めていることになります。このパズドラの売上が今後も確実に減っていくことになります。この会社が売上を増やすには、新しいゲームでヒットを出す必要があります。ニンジャラというゲームが今評判ですが、このゲームに限らず新しいゲームが、株価上昇のカギでしょう。
結論
2020年6月23日の引け後のPTSの取引では、一旦売られていますが、見た目ほど悪い業績ではないとは考えています。株価の下落はそこまで大きくないのではとは思います。しかしながら、結局この株の上昇は新しいヒットゲームが出るか出ないかにかかっています。今の割安度などを考えれば下値は限られていると思いますので、今この安い時期に買っておいて新しいゲームのヒットによる大きな上昇を期待するような手法もありかなとは思います。
個人的には、パズドラのような成功例があると逆に次のヒット作は出しにくいのではないかと思ってはいますが、この会社の開発力を期待しているのであれば買いも十分ありでしょう。
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