イオン(8267)は、割高だが株主優待人気で株価維持?

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銘柄説明

イオン(8267)は、割高だが株主優待人気で株価維持?

個人投資家に人気のイオンを説明しています。
投資資金に余裕があってイオンをそれなりに使う人であれば保有して置いて損のない銘柄です。

【銘柄説明】イオン(8267)は、割高だが株主優待人気で株価維持?

どういう会社?

イオンは、皆さんも知っていると思いますが、スーパーになります。郊外ではイオンを中心に住宅ができているところも多くあります。そして、ダイエーも現在ではイオン傘下に入っていますね。

イオン銀行、イオンカードなどイオン関連事業やドラッグストアのウエルシアもイオン傘下の企業になります。

指標

まずは、現在の株価および指標になります。

指標ですが2020年6月12日現在で株価は2399円になります。

PERは、76倍と非常に高い数字になっています。

PBRでも、ほぼ2倍と割高の方に入るでしょう。

配当利回りは、1.5%となります。

四季報との比較

では、次に前期と今期の数字について四季報で確認をしていきます。

今期は、新型の影響でいつもの年と比べて営業利益が大きく下がっていますが、現状このイオン株だけに限らず特別材料視されてないようです。従って、今回は前期の数字で考えていきます。

前期の営業利益については、営業利益率は3%と低いですが、それ以上に低いのが純利益です。

本来、純利益は経常利益の6割ぐらいになるべきなのですが、イオンではほぼ10%になっています。これが影響して先ほどお話したPER76倍と非常に高い数字になっています。もし、普通の会社と同じく経常利益の6割程度純利益になっていればPERは10倍台まで落ちますので普通の会社のPERのレベルになります。

チャート

ここ数年の株価を見ているとあまり動いていないことが分かります。今回の新型の問題でもそこまで下げなかった企業といえます。生活密着型の大企業なので今後も株価はこのあたりで推移することが想定されます。

では、何故イオンの純利益はここまで低いのかについて考えていきます。

上場子会社一覧

これは、イオンにはこれだけ多くの上場子会社一覧があることが要因になっています。大体、ここのスライドで表示している株は大体50%から60%程度がイオンが保有している株になります。つまり、残りの40%から50%は他者が持っていることになります。これによって少数株主持分が発生して、その分大きく利益がそがれていることになります。

過去に、日立(6501)も同じような状況でした。日立も営業利益は3000億円あっても純利益は300億円程度しかない時代がありました。現在は、子会社をTOBを行なったり吸収したりをして通常の状態になっています。イオンに関しては、今後もこの状態が続くことになると思いますので、指標的には常に割高な存在になり続けることになるでしょう。

では、何故これだけ割高な状態を保ち続けることができるのでしょうか。

株主優待

それは、株主優待の存在があります。イオングループの買い物で3%のキャッシュバックが受けれるという株主優待を受けることができます。この存在は非常に大きいです。

100株で3%のキャッシュバック、500株で4%のキャッシュバック、1000株で5%のキャッシュバック、3000株で7%のキャッシュバックとなります。はっきりいって100株より上は資金効率が非常に悪いので100株で十分かと思います。

また、上記以外の株主優待でも長期優待および1000株以上でイオンギフトカードがもらえますが、こちらは効率が悪いので省いています。

キャッシュバック率

では、3%とは一体どれくらいのメリットがあるかについてです。月1万円なら3600円のキャッシュバックを受けることができます。月3万円なら10800円、月5万円なら18000円となります。計算しやすいので株価2400円として考えれば配当込みで月1万円なら3%、月3万円なら6%、月5万円なら9%となります。

このように、イオンを通常使いしている人にとっては非常にありがたい株主優待になります。それ以外にもイオンラウンジが使えたり、20日と30日は5%オフのサービスを受けることができます。20日と30日の5%オフについては、イオンのクレジットカードを持ったりWAONを使ったりすることでもサービスを受けることができますが、これもメリットの一つといえるでしょう。

ただし、イオンの株主優待については注意点があります。それは、新規に株主優待を取得すると発行までに1か月程度の時間がかかることです。つまり、一度イオン株の株を取得して、次の株主優待までに売却してさらに購入したりすると株主番号が変わってしまうことがあります。それによって、株主優待の権利を取得した後1か月程度は株主優待の恩恵を受けることができません。つまり、もしイオンの株主優待の恩恵をフルに受けたいのであれば、長期に保有する必要があります。

結論

イオンの株価は、業績によってはそこまで大きくは今後も動かないと思われます。イオンは、財務状況がよくないので倒産とかの話題になってくれば株価が下がる可能性がありますが、逆にいえばそこまで行かなければ株主優待に依存して株価は動くと思われます。地域によっては、イオンしかお店がないような場所もあります。そのような人たちにとってはかなりお勧めの株といえます。

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