NTTドコモ、KDDI、 ソフトバンク投資するならどれがいい?
今回は、通信業界の3大キャリア、NTTドコモ 、KDDI、ソフトバンク、の3社の比較をしていきます。来年には楽天も入るかもしれませんが、今回は入れていません。
携帯業界の先行き
まず最初に、携帯の契約数は飽和状態にあり、今後増えることはほとんどないでしょう。つまり、成長のためには、他キャリアからシェアを奪わないといけないのですが、3つのキャリアとも解約率が低いため、通信分野以外での成長を目指していく必要があるでしょう。
そして、一番のリスクは政治的リスクです。政府から、携帯電話の料金の値下げをという話があるといつもこの3社の株は大きく下がります。これが通信キャリア最大のリスクでしょう。
決算発表
どの会社も安定した営業利益を稼げている状態になります。この3つの中ではKDDIが一歩抜け出た状態になっているといえるでしょう。携帯のシェアでは、NTTドコモがソフトバンクの倍近くありますが、営業利益はそこまで違わないのも注目すべき点かもしれません。
ここで、目立つのがソフトバンクの配当利回りになります。ソフトバンクのPERは、この中で一番高いので、この配当利回りである程度納得でしょう。KDDIは、配当利回りは低いのですが、現状配当性向が一番低い状態です。将来的には、一番配当が期待できる会社といえそうです。
NTTドコモ
NTTドコモは、NTTから分離した通信キャリアになります。
この会社の強みは財務状態でしょう。自己資本比率から見ても財務鉄壁の会社といえます。また、携帯のシェアもトップの会社になります。
逆にこの会社の弱みは一株利益がこの4年でほぼ変わっていないことが上げられます。
KDDI
KDDIは、AUブランドで展開している企業になります。
主要株主に、京セラ、トヨタなどが入っています。現在でもトヨタのディーラーがAUの販売を行っている場所もあります。
この会社の特徴としては、株主優待が上げられるでしょう。3000円のカタログギフトがもらえますので、100株の投資にはおすすめです。
この会社の強みは、一株利益を年々増やしていっているところですね。
ソフトバンク
ソフトバンクは、つい最近ソフトバンクグループから独立して上場した会社になります。
この会社の最大の特徴および強みは配当利回りでしょう。他の会社は、大体4%ぐらいですがソフトバンクは6%あります。一株利益に関してはまだ上場してから2年しかたっていないので不明な点がありますが、純利益に関しては、徐々に増えてきている状態です。
逆にこの会社の弱みは、財務が他2社より弱いことと、配当性向が高く増配余力がないことが上げられます。
自己資本比率と株価は関係あるのか?
今回、自己資本比率はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの順番でした。ここで問題なのは自己資本比率が高いと株価は上がるのかという点についてです。携帯会社は、2020年の新型の問題でもほとんど影響なく確実に営業利益を稼げる企業になります。自己資本比率が高いと何か問題が発生したときには強いのですが、通信キャリアのように安定して営業利益を稼げる企業においては、自己資本比率が高いから株価が上がるわけではありません。自己資本比率が高いので借金をして新たな成長を目指せる企業ならいいですが、現状通信キャリアはそうではないので、自己資本比率と株価の影響度は低いでしょう。
結論
結論は、このスライドの順番通り、100株までのKDDI、200株以上のKDDI、ソフトバンク、NTTドコモの順番で判断しています。
KDDIは、現状PERも低くまだまだ成長していきそうなので、将来的な増配ももっとも期待できる会社だと判断しています。とりあえず、100株は投資している人なら皆買っていいのではないでしょうか。
ソフトバンクが次点になります。財務状態にかなりの差がありますが通信キャリアという業態上そこまで大きな問題ではないでしょう。携帯以外の分野の成長も期待できる点がいいですね。
NTTドコモは、一番株価の上昇が期待できないとは思います。ただ、この会社も現状の配当以上は出し続けるとは思いますので、投資価値は十分にあるかと思います。
ただし、政治的リスクがあるのでこの業界への集中投資にはリスクが高いです。政治的リスクがあるからここまで安定的に稼げる企業が割安のままという側面もありそうです。
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