HIS(9603)が決算発表!新型の問題はどこまで影響あるか

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決算説明

HIS(9603)が決算発表!新型の問題はどこまで影響あるか

今回は、2020年6月24日の引けに決算発表のあったHISについて説明していきます。

【決算発表】HIS(9603)が決算発表!新型の影響はどれほど??

どういう会社?

HISは、店頭でもよく見ると思いますが大手旅行代理店になります。ここで予約して旅行へ行く人もそれなりにいるかと思います。それ以外にもホテル事業やエネルギー事業や不動産事業もやっていますが、それ以上に大きいのがハウステンボス事業になります。今年上場予定でしたが、来年以降に延期になってしまいました。一昨年は、このハウステンボス事業が稼ぎがしらになったこともあるぐらいに現在ではHISの中で占める割合が非常に大きくなっています。

決算発表

今回は2020年10月期の中間決算です。旅行事業、ホテル事業、ハウステンボス事業が主なので今回の新型による外出自粛の影響を大きく受けた企業といえます。従って、3月と4月は本当に大きくダメージを受けた決算になります。従って、この中間決算で赤字になるのは当然のことでしょう。

指標

指標については、赤字ですので出しようがありません。従って2019年10月期の指標をみていきます。PERは8倍台ですので2年後にも復活することが想定するのであれば、非常に割安な企業といえるでしょう。

事業別の売上

エネルギー事業など、新型に関係ない事業もありますが、ここの事業の大半は新型の影響を非常に大きく受ける事業になります。売上高に関しては、旅行事業が大半を占めていますが、営業利益を見れば旅行事業の半分ぐらいをハウステンボス事業で出していることになります。ハウステンボス事業は、非常に営業利益率の高い事業といえます。

ホテル事業の拡大について

次に大きな事業は、ホテル事業になります。今後このホテル事業を大きくしていく予定ですが、現在まだそこまで大きな事業になっていなかったことは救いだったといえるでしょう。すでに、世界各国にホテルを開業予定です。状況によっては、このあたりが中止になる可能性もあるでしょう。

今後の海外旅行の回復シナリオ

今後の回復シナリオで、国連世界観光機関が出してきているものがHISの決算説明資料にありました。本来、日本は世界の中でも新型の問題は非常に少ない国ですのでこれよりいいのではと思う人もいるかもしれませんが、日本は保守的な人間が多いので確実にこれより悪い想定がされるでしょう。海外では、現時点で国を超えた旅行を出来ている国もありますが、日本では今年いっぱい期待できないのではないでしょうか。

財務状況

現在の自己資本比率は、18%台になりますので、そこまで財務状況はよくありません。そして、スライドは現時点で残っている現金1243億円の今後の想定推移になります。現在の現金1243億円が1年後には半減して600億円程度になることを想定しています。2019年10月には2200億円の現金があったのでそこから見ると1年半で3割程度になるようです。なかなか厳しいですね。

ただし、来年ハウステンボス事業を上場させる予定です。このため、来期は一気に財務状況が改善する可能性もあるでしょう。現在のオリエンタルランドの株価を見ていても、同じ業態で利益率の高いハウステンボス事業はそれなりの評価はされると思いますので、この点は期待できる点といえそうです。

HISの今後について

航空機事業などと違って固定費が非常に少ないのは、新型の問題を受けている企業の中では有利な点です。旅行事業は売上から見ると営業利益率は、去年でも2%程度ですが、ほとんどのコストは変動費になっています。仕入れをしなければ、実質的には人件費程度しかコストがかかりません。財務状況はよくはありませんが、このコストのかからない体質というのは、生き残るには非常に有利だといえます。

そして、旅行事業でも国内旅行はこれから活性化されていくでしょう。HIS側も今期は国内旅行に特化していくようです。この点も考えれば今期、来期と赤字の可能性はありますが、それなりに赤字を抑えることができるのではないでしょうか。

大前提として、新型のワクチンが開発されて昔のように戻ることが前提ですが、そうなればこのHISにやっている事業は、今後も伸びていく事業になるでしょう。参入障壁は高くないので、今後も色々な企業が参入してくることになりそうですが、HISもまだまだ今後が期待できる会社といえそうです。

結論

2022年には新型のワクチンも開発されて海外旅行へ自由にいける状態になることが前提条件ですが、現在の株価は割安で買いといえるでしょう。財務状況は、今回の問題で傷つきそうですが、ハウステンボスの上場である程度解決することもできそうです。ただし、業績回復には時間がかかることが想定されます。今期と来期は、かなり厳しいのではないでしょうか。従って、今すぐ株価が上昇するとは思いませんが、数年以上持つ前提で買うのであれば今はチャンスだと思います。今は、別の株に投資して、1年後にまだ業績が戻っていないこの株を買うという考え方もありかと思います。

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