マクアケ(4479)新型の問題が追い風に!売り上げが2.2倍に!
今回は、7月21日に決算発表のあったマクアケについて説明していきます。
どういう会社?
マクアケは、会社名と同じプラットフォーム「マクアケ」を運営しています。プラットフォーム「マクアケ」は購入型のクラウドファンディングの仲介を行うサイトです。また、この会社はサイバーエージェントから独立した会社になります。こういう会社が生まれてくるサイバーエージェントもすごいとしかいいようがありませんね。
購入型クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングと聞くと貸付型のクラウドファンディングが浮かぶ人が多いと思います。個人がお金を貸して、銀行と比べてはるかに高い金利にて利子をつけて返してもらうのが貸付型のクラウドファンディングになります。それに比べて購入型のクラウドファンディングは支援者に返すものが、お金ではなくサービスや物だったりします。クラウドファンディングの市場の90%以上は貸付型で、購入型は10%にも達していませんが、新型の問題の現状を考えるとこの購入型クラウドファンディングは大きく伸びていく市場ともいえそうです。
決算発表
第三四半期時点で、2.2倍以上の増収を達成しています。通期予想でも2.2倍の増収になります。そしてこの企業の素晴らしいところは、これだけ増収になっても黒字をキープしているところです。黒字をキープしながら、ここまでの増収を達成することは素晴らしいといえるでしょう。第三四半期決算から第四四半期決算に向けては、営業利益は赤字になりますが、今後の売上成長を期待するのであれば何の問題のない赤字といえるでしょう。
今回の四半期決算と前期の四半期決算を比較しても、売上増収率は50%以上と素晴らしい数字になっています。
四季報との比較
四季報と比較すると利益面に関しては、予想に達していません。ただし、売上に関しては大きく上振れています。この比較でもまったく問題ないといえるでしょう。
SAASビジネスの40%ルール
以前のマネーフォワードの時にも登場しましたが、Saasビジネスには40%ルールというものが存在します。このマクアケはこの40%ルールのはるか上をいってしまっています。計算すると136%になってしまいますね。
増資が少ない
成長企業は、当初は赤字を多く出しながら成長していく会社が多いので増資が頻繁に行われます。マクアケも増資がないとは言いませんが、既存の事業が黒字をキープしていますので増資が他の成長企業よりははるかに少ないことが想定されます。赤字の企業と比べると一株利益の最大化が図りやすいともいえます。もし、マクアケが増資をするにしてもそれはすべて売上の増収に向けて使われるので株価がさらに上昇する要因になる増資になりそうです。もちろん、一時的には下落することにはなりますが、そこは絶好の買い場といえそうです。
業績推移
売上がほぼ毎年2倍ずつ成長してきています。今期の業績に関しては、新型の問題で追い風が吹いていて少し売上が増えているとも思いますが、それを差し引いてもすごい増収率といえそうです。
指標
このように通常の指標で比較するとPER285倍とかとても買える水準ではないと考える人もいるかもしれません。ただし、現在のマクアケは利益水準で株価位置を図るような企業ではありません。PSRの水準でいえば、32倍となります。Freeeが36倍ですのでFreeeよりは割安といえるかもしれません。
中長期の営業利益に対する考え方
マクアケからも営業利益は当分の間は抑えて投資をしていくことが方針として示されています。当分の間はどれだけ売上を増やすことができるかが注目点といえそうです。
応援購入総額
マクアケは、この応援購入総額から一定の手数料をもらうビジネスです。この応援購入総額が伸びれば伸びるほど売上が伸びていく形になります。このように、前四半期決算は、驚異の成長となっています。
新型の問題に必要な企業
現在も新型の問題は、猛威を振るっています。この問題に対する解釈は様々ありますが、消費が当分落ち込むことは間違いありません。このままであれば、今までオフラインで出来ていた様々なことができなくなります。何もしなければ、ほとんどのものがなくなってしまうでしょう。このマクアケのようなビジネスで、そのような人たちに支援ができることは、現在の新型の問題が起きている間は必要な企業ともいえそうです。
結論
今回の決算は、新型の問題がまさに追い風になった決算といえるでしょう。売上成長率やPSRの低さからみて買いと判断はできそうです。注意が必要なのは今回は新型の問題が追い風になった点です。新型の問題は1年後か2年後か分かりませんが必ず解決する問題です。その時にマクアケが今までのような成長をキープできるかどうかは分かりません。それでも、当分の間は安心して買える銘柄といえるでしょう。
また、もう一つの注意点としては単元が80万円以上と非常に高く株価の変動が激しいことが上げられます。あまり、一日の株価の上下に気を取られない強さが必要になるかもしれません。そういう意味では上級者向けの株ともいえそうです。
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