スマレジ(4431)今回の決算から、成長は止まったのか?

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決算説明

スマレジ(4431)今回の決算から、成長は止まったのか?

2020年6月12日の引け後に決算発表があったスマレジについて説明しています。今期の予想は売上はほぼ横ばいで営業利益など利益面は10%減の発表でしたが。

【決算発表】スマレジ(4431)前期売上を60%以上増やしたが今季の売上予想は増減なし。成長は止まったのか?

どういう会社?

会社名と同じ「スマレジ」というクラウド型POSレジを発売している会社になります。

クラウド型POSレジのiPadやiphoneを用いたアプリになります。

ライバルソフトでは、リクルートが販売している「エアレジ」が有名ですね。こちらは、CMもたくさん流れていますね。

指標

PERは、2020年実績ベースで68倍になります。

PBRは、11.2倍です。

ROE、ROAどちらも収益性は非常に高収益といえるでしょう。

割高な指標に見えますが、これからの成長企業ですので十分に納得のできるPERといえるでしょう。

今回の決算発表

今回の決算発表は、売上高が64.4%増と非常に高い成長となりました。営業利益もそれに伴って74%増と非常に高い成長となり純利益も86%増とこちらも非常に高い成長となっております。

今期の予想ですが、売上高は横ばい、営業利益は10%程度減、純利益も10%と減と減益予想になっています。

ここで、重要なのが今回の数字が四季報と比べてどうかになります。

四季報との比較

前期の決算については、四季報と比べて大きく上振れています。つまり、予想よりもいい決算といえるでしょう。

しかしながら、今期の予想ですが四季報と比べて悪い数字になっております。この点に関しては、数字だけを見れば悪い決算といえるでしょう。

四半期毎の売上

今回の決算発表にて成長が止まったように見える部分がありますが、前期の決算は軽減税率により特需が発生しております。現在の表示している売上の部分では、前期の1Qと2Qと前々期の4Qの売上は不自然に増えている部分が認識できると思います。この部分が特需の部分となります。売上で大体6億円から7億円となります。従って、今期の予想でもその部分を除けば売上で20%の成長をすることになります。どちらも特需のない前々期の3Qと前期の3Qを比較すると前々期から前期は売上は25%伸びたのが特需を除いた成長といえそうです。

また、今回の業績予想では、新型の問題もあります。このスライドの中でも1Qから3Qは一定の売上低下を見込んでおります。その中で特需を除いた分の売上成長が20%という点は素晴らしいといえるでしょう。

スマレジの強み

既存レジとの比較では、コストパフォーマンスが違いすぎてまったく勝負にならないといえるでしょう。今後新規オープンしていくお店はこのクラウド型のPOSに変わっていくことが想定されます。

従って、ライバルは他のクラウド型POSになります。その中でもリクルートが展開しているエアレジが大きな壁といえるでしょう。リクルートの時価総額は6兆円という大企業です。スマレジは時価総額370億円程度の企業になります。エアレジとどこまで戦えるかがスマレジの今後をうらなうといっても過言はないでしょう。

結論

今回の決算内容から、スマレジは買いと判断しております。今回の新型の影響を込んで売上をキープできるのであれば、十分な決算といえるでしょう。そして、前期の決算でも上方修正を行っております。つまり、今期の予想も控えめな業績予想の可能性もあります。指標的には、割高ですがこの割高であることは十分に説明できる会社だと思います。

そして、今回の新型の問題で多くのお店が入れ替わるチャンスともいえます。お店が入れ替わるのであれば、POSは既存のPOSからこのクラウド型のPOSに変更される可能性は非常に高いといえます。今回の新型の問題は来季以降はスマレジには好材料といえるのかもしれません。

最終的にはエアレジとの争いになるかもしれませんが、現在はクラウド型POSはシェアを広げていく時期ですので当分の間は売上を増やしていけるでしょう。

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