出前館(2484)が決算発表!ウーバーイーツとの比較も!

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決算説明

出前館(2484)が決算発表!ウーバーイーツとの比較も!

今回は、2020年6月24日の引け後に2020年8月期の第三四半期決算を発表した出前館について説明していきます。6月25日にこの決算を受けて10%近く株価は下落しています。

【決算発表】出前館(2484)が決算発表!ウーバーイーツとの比較も!

どういう会社?

出前館は、会社名と同じ「出前館」というサイトを運営しています。名前の通り多くの店から出前を選ぶことができます。簡単にいえば、日本の会社が運営しているウーバーイーツのようなものです。また、会社名がつい最近「夢の街創造委員会」から変更されました。そして、今年LINEの傘下に入ることになりました。

ウーバーイーツとの違い

次に、ライバルであるウーバーイーツとの違いを見ていきましょう。お店の数は、出前館のほうが多いですがそこまで差はないでしょう。エリアは、ウーバーイーツが現在爆発的に拡大させているので、皆さまがこの動画を見ている時には逆転しているかもしれません。配達時間ですが、こちらに関してはウーバーイーツのほうが強いですね。ウーバーイーツは、店舗の近くに待機している配達員にお願いできるのが強みですが、出前館は自前の配達員がいない時は新聞販売店を中心に配達員が配達するのでその分少し時間がかかってしまうことになります。手数料に関しては、どちらも一長一短がありますが出前館の場合は一定金額以上を注文すると無料になることが多いです。ウーバーイーツは無料キャンペーンがたまにありますが、基本的には手数料がかかりますね。出前館が、多くの注文をするファミリー用で、ウーバーイーツが単品など少ない注文ができるので独身用と考えることができるのかもしれません。ウーバーイーツが人気になった理由に、独身者向けの出前サービスという点もありそうです。

決算発表

今回は2020年8月期の第三四半期決算になります。出前館は、外出自粛が追い風となった会社といえるでしょう。売上は40%以上の増収と大きく伸びています。四半期ベースで見ても第一四半期の売上が18億円、第二四半期が20億円、第三四半期が30億円と一気に伸びてきています。営業利益以下は赤字ですが、現在、会社側は投資の時期と見なしていますので、赤字は大した問題ではないでしょう。

財務状態

財務状態は、去年と比べて一気に改善しています。これがLINEからの増資の効果でしょう。LINEから増資してもらったおかげで現金が300億円増えています。今期の赤字など経営には何の問題もないといえるでしょう。今後もこのお金で攻めの経営をすることが想定されます。

指標

指標については、赤字ですので算出できません。利益を出せる体質になるのは、当分先のことですが、PSRという点でみると20倍ぐらいになります。PSRが20倍以上というのはかなり高く評価されているといえます。ただし、50%以上はLINEが株を保有していますので、流通株数として考えればそこまで多くないともいえます。

ネットNO1企業は評価が高くなる傾向

出前館は、出前をまとめるサイトで、この分野で日本に上場している会社ではNO1企業になります。ネットのNO1企業は、評価が高くなる傾向があります。その最大の理由として、ネットであればわざわざNO2のサイトを使うことがないからです。従って、今後も評価が下がらないともいえそうです。

出前館の今後

現在、日本で出前サービスといえば、この出前館とウーバーイーツが2強の状態ですが、この二つの会社はどちらもソフトバンクグループが関与している会社になります。出前館は、今回LINEの傘下に入りましたが、そのLINEがZホールディングスと合併する予定です。Zホールディングスは、ソフトバンクグループなので出前館もソフトバンクグループに入ることになります。ウーバーイーツもソフトバンクグループが深く関与している会社になります。

今後、ウーバーイーツと出前館が合併するなど事業をまとめてくるような可能性もあるかもしれません。

株主優待

株主優待は、出前館で使えるポイントが年2回3000ポイントもらえることになります。現在の株価からみて優待利回りだけで4%近くあることになります。これだけの成長企業でこのような株主優待があるのはめずらしいともいえます。

結論

結論です。指標を見ればとても買えるような株ではありません。PSRで20倍以上ですので、今後かなりの成長がなければ説明ができない株ともいえます。売上に関しては間違いなく伸びていく企業です。ただ、利益に関してはどうでしょうか。日本人は配達にお金をかけるという概念がないところがあります。この点が利益を上げにくい状況になっているともいえます。

ただし、ソフトバンクグループとして食の配達の部分を担うのであれば利益度外視で攻めの経営をしていくことになるでしょう。赤字になっている点は株価には当分反映されることはないと思っています。100株であれば買いと判断ですが、200株以上だと判断が難しくもう少し様子を見守りたいところですね。株価の値動きが激しいことが想定される点も、200株以上の投資を難しくさせている点ですね。

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