UUUM 今期予想も営業利益20%減予想!存在価値はどこに?

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決算説明

UUUM 今期予想も営業利益20%減予想!存在価値はどこに?

今回は、2020年7月14日の引け後に決算発表のあったUUUMについて説明していきます。

【決算説明】UUUM(3990)四半期単独では、赤字を計上!今期予想も営業利益20%減予想!今後のUUUMの存在価値はどこに?

どういう会社?

UUUMは、ユーチューバーの制作サポート事業を展開しています。現在、上場している企業では唯一の業態といえるでしょう。大株主にも、人気ユーチューバーが入っていたりします。

決算発表

前期は、増収減益となりました。売上は伸びていますが、利益が出せていないのは少し気になるところですね。また、今期も売上は27%の増収を見込んでいるのですが、減益となります。クリエイターに対する戦略投資が響いて減益になる旨が決算書に書かれていますが、今後利益を上げることができる体質になるのでしょうか。

前期は下方修正を発表

前期に関しては、下方修正を発表しています。これに関しては、新型の影響なので仕方がない面があるかと思います。

四半期業績

四半期別の業績に関しては、営業赤字に転落しています。社員も増えていますので、販管費が重くなっていることが影響してそうです。

業績推移

業績推移を見ていると売上の増収率に関しては、成長企業らしく素晴らしいといえるでしょう。しかしながら、営業利益以降に関しては、2019年5月をピークに落ちている点が気になるところです。

指標

PERは、100倍を超えてきます。もっとも業績のよかった2019年の利益から見てもPERは、50倍を超えてきます。かなりの成長企業と評価されていることは間違いありません。売上の増収率だけを見れば、十分に説明が付くともいえそうです。

チャート

チャートを見ると新型の問題で株価が大きく下がった時からは、大きく上昇しています。また、その時にちょうど吉本興行との提携があった点も大きく上昇した一因になっていますね。

再生数は一気に上昇

新型の問題で、家に引きこもる人が増えたおかげもあって再生数はこの四半期で一気に伸びています。また、今後も5Gの環境ができることによって文字から動画への流れが引き続く可能性も十分にあるでしょう。今後も再生数に関しては、上昇していく可能性は十分にあります。

アドセンスが減少

アドセンスの事業は、すべて広告収入になります。新型の問題で広告事業は厳しくなっているのは間違いありません。再生数は、28%以上伸びたのに、アドセンスでの売上がほぼ変わらないのは、単価が下がったことになります。3月までは、影響がなかったと言われますが、4月と5月はかなり単価が下がったという話も聞こえてきました。

また、売上ではグッズ、イベントの部分が大きく下がっているのは、まさに新型の影響といえそうですね。

今後の3か年計画

今後3年間で、売上は74%増収、営業利益は2倍、純利益は3.3倍という成長を見込んでいます。ただ、この成長を見込んでも2023年時点のPERは40倍になります。前期と今期は、利益を伸ばすことができていない点から見ると売上の増収部分は、達成可能としても利益部分に関しては達成できるかは判断が分かれるところです。

有力ユーチューバーの離脱と吉本興行との提携

今後、5Gの環境が普及することによってユーチューバーの全体の売上が上がっていくことは間違いないといえるでしょう。つまり、市場全体が大きくなっていくのは間違いありません。その中でUUUMは、どれだけユーチューバーに必要な存在になるかどうかにかかっているといえるでしょう。個人では、出来ないサポートができるかどうかがすべてといえそうです。その中で、吉本興業との提携は、今後のUUUMの売上にはかなり貢献できることが想定されます。

UUUMのリスク

UUUMは、当然のことながらYoutube上での利益が大半になります。つまり、Googleが何かしらの変更を行ったりするとUUUMの業績にも大きな影響がある可能性があります。現在は、Youtubeが動画の標準プラットフォームですが、将来的にはまた違うものになる可能性もあります。Googleの意向一つでUUUMの業績に大きな影響があるのは大きなリスクといえるでしょう。

結論

売上の増収率に関しては、成長企業らしく素晴らしいといえるでしょう。今四半期は、広告単価が減少している点が気になりますが、これに関しては今後上昇を期待できるでしょう。ただし、利益がついてきていない点が非常に気になるところです。3年後にUUUMが見込んでいる業績を達成したとしてもPERは40倍以上になります。UUUMは、上場企業では唯一の業態という点はプレミアムが付く点ではありますが、それでも割高な状態といえると思います。

また、数年後を見越した場合は、Youtubeの規約変更などのリスクも非常に高い点も気になります。この点から考えると買わない判断になりそうです。

 

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